南米さいしょの国はアルゼンチン。
この旅ではユーラシア大陸横断が目的だったが、
まだ多少、時間とお金に余裕があるため南米へ飛んだ。
ヨーロッパから「アフリカ」と言う選択肢もあったが、
アフリカは意外に物価が高いらしいというコトと。
南米の自然のスケールの大きさを聞いたらいてもたってもいられなくなったのだ。
そして、アルゼンチンといったら!

肉!
肉!!(牛たんは、店でタンの塊のままで500円くらい。)
肉!!!(アルゼンチン名物 アサード BBQ)

これまでのヨーロッパでの肉なし生活のうっぷんを晴らすかのように
牛肉を食いまくった!!
なんといっても、アルゼンチン本当に牛肉が安い。
ポテトチップを買うよりも、
オヤツに牛肉ステーキ250グラム食ったほうが安い。

また、アルゼンチンの日本人宿 日本旅館さん では
客さんの要望により週一くらいで、アサードや手巻き寿司をやってくれる。
久々の生魚に感激

また、町にはアイスクリーム屋も多い。
チャリダーってのは日々走っているので、
日頃からいつもお腹が空いている。
そして、走っていない休日(チャリダーにとっての休日はホステルに泊まっている日)
は体動かしていなくても毎日のながれでお腹がすいて、お赤が空いて。。。
食ってばかりはいられない。
大都市にいるうちにやらなければならないことがあった。

親知らずの治療。
スペインあたりから痛みだし、正直一時帰国も考えた。
しかし、ここブエノスには日本語の(少し)通じる歯医者さんがあるのだ。
僕が自転車旅行者だと言うと、おじさんは喜んで治療費はいいよ。
と言ってくれた。
でも、バッチリ治療(抜歯はしなかった)してくれたので料金は払った。
おじさんも自転車をやるらしく、通勤に自転車を使っているらしいのだが、
以前、ブエノスの街を走っていたら、バイクに乗った二人組に突き飛ばされ
転倒し自転車を奪われたそうだ。
やはりブエノスの街は危険だ。

歯医者は普通のビルの中。
かなりわかりにくい。
もう一つ、大事なことが!

アルゼンチンは経済がかなり崩壊気味にある。
アルゼンチン・ペソは公定レートと闇レートにかなりのひらきがあるのだ。
これは、以前走ったイランでも同じ状況があった。
2013年11月の時点で
公定レート(政府公認)1USドル=6ペソくらい
しかし
闇レート(その辺のおじさんが交換してくれる)1USドル=9.5ペソくらい
こんなに開きがある。
つまり、20ペソのご飯が、
公定レートなら3USドル(300円くらい)なのに、
闇レートなら2ドル(200円くらい)で食えるのだ。
この現象は、それだけアルゼンチンの通貨ペソに信用がない証拠。
アルゼンチンでは数年前にも経済危機があり、銀行が閉まったしまったことがある。
だから、アルゼンチン人は
不安定なアルゼンチン・ペソより、
安定したUSドルを蓄えたがるのだ。
アルゼンチンに住む友人の話では5年前は1USドル=3ペソだったらしい。
しかも、それでも仕事でもらえる給料などの値段はほとんど変化がないのだとか。
闇両替は一応違法らしいですが、みんな観光地の大通りで
「カンビオー。カンビオー(両替)」って低い声で声張ってます。
特に危ないということはないです。

そして、本題。
上の写真2つはアルゼンチンのお隣 ウルグアイ。
ブエノスからは船で往復2000円ほど。
なにしに来たかと言うと。
USドルをATMでおろしにきた。
僕はヨーロッパから渡る時ユーロしか持ってこなかったのだ。
南米ではユーロは弱い。両替でもかなりレートは低い。
また、ブエノスでATMからペソをおろすと公定レート(1ドル=6ペソ)で出てきてしまう。
これはかなりの損だ。
よって、旅行者は隣国ウルグアイに観光も兼ねてUSドルをおろしに来るのだ。
(南米のチリ・アルゼンチン以外の国では観光地では比較的ATMでUSドルをおろせる)
この先、アルゼンチン滞在もながくなるので多めに100ドルをおろしてきた。
(小額紙幣10ドル・20ドルも両替の時かなりレートが悪い。)

さーて、南米の旅をする準備を整え向かった先は
チリとの国境ちかく、メンドーサ。

ブエノス→メンドーサ間はあまり面白そうでなかったので
バスでの移動。
(約15時間・バス代約6000円・自転車500円)

翌日、カラカラに乾いた荒野の街 メンドーサ到着。
それにしても、一晩でバス代6000円ってかなり高くなった。
中東では考えられない値段だ。。。

ここでもやっぱり 牛テーキ。
さあ、まずは南米最初の関門!
アンデス山脈越えに挑みますか!!
めざすは3000mの峠を越えてチリ入国だ。